韓国「川の日」大会参加報告2007
大阪府立 高津 高等学校
 (てしま しょうご)
生物研究部 手島 章吾
はじめに 私たち高津高校生物研究部では,大阪城の内壕のプランクトンを1977年から30年間にわたって調査しており,それが認められたこともあって,昨年度から「日韓青少年交流プログラム」に招待されるようになりました。
 本年は8月15日(水)〜18日(土)の3泊4日,韓国 慶尚南道 晋州「川の日」大会へ参加しました。
参加者の集合写真
 
 日本と韓国の両国では,川や水辺での活動が活発に展開されており,若い世代においてもさまざまな取り組みが行われています。日本と韓国は,気候・風土・文化の面において多くの共通する環境のもとで暮らしており,漂着ゴミや大気汚染,水質をテーマにしても同じ問題を共有しています。日本と韓国におけるそれぞれの活動や研究,水辺でのレクリエーション,自然や川文化などを持ち寄り,意見交換をしながらお互いの国の相違点を水から学ぶこと,またフィールドにおけるプログラムに参加し,体験を共有しあうことを通じて,両国の若い世代の交流を促進することを目的に,この「日韓青少年交流プログラム」が行われています。
 
<これまでの経過>
2004年9月
第3回韓国川の日大会にて,「日韓河川再生ネットワーク」のための共同宣言文を取り交わし,今後の交流について話し合われました。
 
2005年12月
韓国より中高生12名が来日,都市河川の荒川知水資料館の見学,多摩川にて川の生物調査,府中市郷土の森博物館にて日本の子どもたちの参加のもと,活動や研究発表交流会が行われました。
 
2006年9月
韓国全州における第5回韓国川の日大会と日本陸水学会との共催で,日本より高校生の参加のもと,青少年交流プログラムを開催,全州川沿いに自転車により踏査,水辺のプログラムが行われました。
(この企画の報告はこちら。)
 
2007年7月
第10回「川の日」ワークショップ(東京)に来日した韓国からの青少年9名と横浜市内の中高生および小学生の参加のもと,横浜市侍従川にて「日韓青少年交流プログラム」を開催,夜は新宿にて両国の中高生による意見交換会が行われました。
 
2007年8月15日〜8月18日の交流プログラム
韓国晋州にて交流プログラムを行いました。
※経費については,韓国と日本の協力事業として各種援助金が充てられています。

<感想>
 今回の日韓川の日大会に参加するにあたって、海外へ行くことが初めてな上に、周りに知り合い が一人もいなかったので、とても緊張していた。しかし、日韓どちらの団の参加者も話しやすく友 好的で、すぐに打ち解けることができた。
 初日は時間があまりなかったのですぐに夕食を食べたけれど、話に聞いていたよりも辛いものが なく、けっこう余裕だと思って油断していた。しかし、そんな時に強烈なものを引いてしまい、し ばらくは何も口に入れる気になれなかった。辛さや味つけなど、日本とは違った点が多く、この食 事で早速文化の違いを感じた。
 2日日は、南江沿いを自転車で走った。去年の話を聞いていたので、軽いサイクリンクみたいな ものだと思っていたが、実際は、炎天下の中を約55キロも走るという八−ドなものだった。初め はみんな楽しそうにしていたけれど、時間が経つにつれて口数も減っていき、目的地に着いたとき にはほぼ全員がグロッキー状態になっていた。僕は案外余裕があったので川も見ながら進んでいた けれど、どんどん茶色く濁っていく様子が見られて、おもしろかった。しかも、街からそんなに離 れていないのに緑が多いことに驚いた。
 3日目、午前中は韓国の学生の研究発表を聞いた。一番初めは幼稚園か小学生くらいの子が発表 し、終盤に歌を歌っていた。そのときは、ああ、子供だから歌ってるんかな。と思っていたけれど、 次の高校生くらいの子らも同じようなことをしていたので、そういうものなのだと驚いた。
 そして、夜。前日や昼間に作り上げた日韓環境宣言文を両国の学生らで読み上げた。出だしに少 し失敗もあったけれど、無事に終えることができてよかった。
 この3日間の経験から韓国や韓国の文化に興味がわき、もう一度訪れてみたいと思うようになった。

       URL  http://www.osaka-c.ed.jp/kozu/06club/37bio/Bio_club.htm
       mail  seiken@kozu.osaka-c.ed.jp(迷惑メール対策で@は大文字です)
 
 
日韓青少年環境宣言文2007
 
 わたしたち地球に棲む生き物は山,川,大地,海すべての自然の中から命を得て,そして,自然は私たちに美しさや命の源と恵みを与えています。しかし,現在自然は破壊され続けています。生命の尊厳を守らない人間の開発による異常気象や生態系破壊,生物の多様性の減少など深刻な状況に直面しています。
 自然は人間と共存し,成長し,変化する生命の空間であることを再認識し,自然のすべてと共存できる環境を創るような,具体的な計画を作り行動しなければなりません。
 日韓の私たちは自然と生き物が共存する環境を守るため,次のように宣言します。

1 わたしたちは,自然と共に生きるためのパートナーシップを通して知恵を絞り,自然を再生
 する計画を提案します。
2 わたしたちは無計画な開発によって破壊された自然を回復し,人間と自然との調和を図る
 具体的な計画を構築し,実践できるよう努力します。
3 わたしたちは今ある自然を保護する最大限の努力をし,このような取り組みが未来世代に
 対する我々の責務であることを意識し,行動します。
4 わたしたちは,理想的環境の創造のために相互が協力し,連携を図る継続的ネットワークを
 形成します。
 
 本来,人間と自然は共存しています。自然破壊は人間の滅亡であることを忘れてはいけません。自然を守るため,私たち,日韓青少年は互いの意思と知恵を絞り,今を生きる私たちだけでなく,未来世代においても自然と共存し,幸せな生活ができ,美しい自然に新しい命の芽が溢れ出すまで,共に努力することを宣言します。
                                          2007年8月17日
 
日韓青少年環境交流会参加者一同
 
国際交流プログラムのページへ戻る国際交流プログラムのページへ戻る            生物研究部のページへ戻る生物研究部のページへ戻る