大阪大学 2008
分子生物学実習(ジャイアントインパクト)を受講して
培地にまく説明 まき方の実演 結果を予測1 結果を予測2
一日目は、はっきり言って実験の内容をあまり理解できていなかったように思います。全体の流れはわかるのですが、しっくりこない気がしていました。チューターさんが「何かわからないことは?」といってくれても、私は何がわからないのかわからないので、何を聞けばいいのかわからず、積極的に質問することもありませんでした。それが、チューターさんに助けられながら自分で考えるうちに、徐々に理解できるようになってきました。
二日目からは、一日目と違って自分がどこをわかっていないのかがわかるようになってきたので、チューターさんに質問しやすくなったし、自分で考えるのも楽しくなってきました。まずわからないことを見つける。そこから思考が始まるのだと思います。
今回この実習で学んだことは、遺伝子や酵素の知識ばかりではありません。何よりもまず、考えることの楽しさを知りました。それまでは特に考えることが好きというわけではありませんでしたが、この実習では与えられたいろいろな情報から自分で考えて答えを導き出すというのが主でした。そして、不思議と考えることが苦でなくなりました。多分テーマが面白いものだったからだと思います。
さらに、実験の手順の意味を理解することの大切さも教わりました。小学校、中学校、高校の実験では、先生に言われるがままに意味も考えず操作することも多かったのですが、この実習ではチューターさんが使用する物質の働きを丁寧に説明してくれたので、意味を理解した上で、実験に参加することができました。わけもわからずにするのとは楽しさが全然違います。
また、実験中に余計なものを入れないようにするのは難しく、慎重にしなければならないのだとわかりました。ピペットマンのチップが使い捨てだということにも最初は驚いたし、大腸菌を試験管に植えつぐ際、試験管の口や蓋をいちいち消毒することにも感心しました。
最後の実験結果と考察の発表の時には、きちんとデータを見て計算することの重要性、思い込みの怖さを知りました。例えば、ある人が作ったプラスミドでは、インサートのpUC119に対する向きは、ScaTの切断部位を考慮して、電気泳動の結果から計算しなければわかりませんでした。
この三日間、先生とチューターの方々はとても熱心に指導してくださいました。その日の実験が終わっても止まない議論を通じて、科学に対する熱意が感じられました。ジャイアントインパクトは、そんな科学者の姿勢を目の当たりにできる実習でもあります。ただ、やはりハードなので、理科が本当に好きだという人にだけお勧めです。ジャイアントインパクトに参加して良かったと思います。貴重な経験をさせていただいてありがとうございました。
走査型電子顕微鏡の説明1 走査型電子顕微鏡の説明2 培地に菌をまきます 考察を発表
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