大阪大学2009-Mar.

分子生物学実習(ジャイアントインパクト)を受講して

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熱ショックを与える遠心管へ分注チューターと分析電子顕微鏡実習
   熱ショックを与える          遠心管へ分注         チューターさんと分析       電子顕微鏡実習

 1年生3名・2年生5名が参加しました。代表して2年生に感想を記述してもらいました。

 僕はこの実習に、「たくさん考え事をしたい」という気持ちで参加しました。結果、 たくさん思考することができ、様々なことを学ぶ事ができました。この感想文で、 それらについて書こうと思います。  まず、事前学習のとき、実習書を渡されて、その厚さに驚きました。最後のページ を見ると、114ページ!ぺらぺらとめくって見てみたら、中には謎の英語文字列や 文献があり、「この実習、3日きちんとこなせるかな」と、不安になりました。もし かしたら、疑問を持つとか考えるとか以前に、大学側の「前提」を理解しようとする だけで3日が過ぎてしまうのでは…少し暗くなってしまいました。けれども、吉本先 生の楽しくてハイテンションな講義を聞いているうちに、わからないなら周りの人に 聞けばいいじゃないか、何をくよくよしてるんだ、とちょっとだけ前向きになりまし た。あとあと考えてみれば、この時から自分のなかで変化が起きていたようです。
 実習初日は、次の日、最終日のための準備段階、という印象でしたが、電気泳動の 結果にはかなり悩みました。特に唾液を加えた4、5レーンの泳動結果。いくつもの 薄いバンドが出ているのも疑問でしたが、全く動かないでいるものがあるのにも意外 でした。エチジウムブロマイドだけで発色してしまったのか?と、見当違いの疑問を いくつも考え、でもそれではおかしいな…と、チューターさんに聞く前に自分なりの 理屈と反論を考える…。時間が常にぎりぎりで、なかなかゆっくり考える時間はあり ませんでしたが、とても充実していたと思います。高校ではできない経験でした。
 高校ではできない経験といえば、大腸菌粉末を味わうのもその1つです。焦げ付い た魚のような味で、大腸菌に申し訳ないのですが非常に不味かったです。けれども、 この不味さは今の子ども達が知るべきだと思います。飽食の時代と言われている今日、 おいしくない食べられないとなんでも捨てる子どもにぜひとも食べさせたい。「これよ り不味いのか?」と問えば、子どもはきっと改心するでしょう。僕としても、簡単に 「マズイ」と言っていた過去に喝を入れたくなりました。
 実習二日目は、準備のために考え事はそんなにしなくても良い初日、疑問はたくさ んあらわれるもののそのほとんどが解決する最終日と違って、「わかんないな、最終 日まで保留にしよう…」ともやもやした気持ちになり、3日中一番キツイ日でした。 「サテライトコロニーって何?どんな性質なの?ああ、でも結果が出るのはまだ先だ な」といった感じです。考える事も大事だけれど、実行して、結果から自分の考えが あっているか確かめるという根気、忍耐が必要なんだなと学びました。
 そして、最終日。午後にたくさん考える時間がありましたが、それでも足りないな と思いました。染色体地図を描き始めたのが一番最後で、ヒラメキがないなと苦笑い した時もあったのですが、「考えて考えて考え続ける…そうそう、こういうのを待っ ていたんだよ!」と思考を100%楽しめました。写真を受け取ってから、結論を出 すまでの約3時間、あっという間でほとんど集中が途切れなかったように思います。 自分でも、それだけ長い時間1つの事に向かっていたのかと思うと信じられません。 そして、全体会議のとき、他の人はとっくに答えに気づいていたということがわかり (この考えに気づいたのは僕だけ!と勝手に思い込んで舞い上がっていたのです。) 世界の広さに驚かされました。小さな日本のさらに一部でこうなのだから、世界を見 渡せばもっとヒラメキのある人がいるのでしょう。自分のちっぽけさを知って、まだ まだ未熟だ伸びしろがあるんだと、かえってやる気がでました。その他、多くの人と 交流できた、学食が安くて美味しかった、などなど感想は沢山あるのですが、「実習 の感想」とはちょっと違うかなと思うので避けることにします。とにかく、たくさん の思考と学習がありました。
 これもひとえに、的確なアドバイスで導いて下さったチューターのみなさんや先生方 のおかげと実感しています。本当にありがとうございました!

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